2024.01.15
記録 山口 澄

 


 「平安四段」


矢澤敏彦師範から

特に注意すべき箇所の解説等があったので、記述する。




第1挙動


 右後屈立

 左背腕左側面上段横受 右前腕額前横構


 ・側面上段は横受け、前腕額前は横構え
 


第3挙動


 左前屈立

 下段交叉受


 ・両手首を組みながら、下腹部前へ突伸ばし蹴脚の向脛(むこ
  うずね)、足首に近い部位を受け、でばなを押さえるような
  気持ちで、歩幅広めに、腰をやや低く、下腹をつきだす

  左前前
屈立とする
 


第7挙動


 左前屈立

 左掌に右前猿臂

 ・右前腕で脇腹をするようにして内転しつつ、右肘を胸前に
  突出し、右拳は左乳につけ、
右肘を左掌に打ちつける
 


第11挙動


 左膝屈

 左手刀左方下段を払いながら左掌上段受
 右手刀上段外回し打


 ・両足の位置はそのまま、左手刀で左正面下段を払いな
  
ら、左掌は下から回して額前(甲後方)へ上段受けする

 


第13挙動


 右足前交叉立

 右裏拳縦廻し打 左拳左腰 ”気合”

 ・蹴足をかいこんだまま、いったん左手を顎前に伸ばし(甲上
  向)、右拳を胸前に引き(甲前向)、
前方正面へ一歩半飛
  込み
右脚を屈して体重を支え、左足を右踵の後ろに交叉
  して右足前交叉立になると同時に、左で相手をつかみ引き
  よせるようにして握りしめながら左拳左腰に引き、
右拳は
  左掌の後を追うように胸前から顔の前に縦に半円を描
  いて回し人中(上顎)の前へ右拳回し打ちする

 


第14挙動


 右後屈立

 両拳中段掻き分け受

 ・右脚を軸として左回りに左足を後方左斜めにすり出しつつ、
  左右両前腕を胸前で交叉しながら、左右に掻分けて、両肘
  はそれぞれ脇腹の前に、肘と脇腹の間隔およそ拳一握
  り半の位置に、肘をおおむね直角に曲げて、両拳の間
  隔は肩の幅位いに、ゆっくり、しぼるように力をこめて

  右後屈立、両拳中段掻分け受けする
  両拳掻分けは両拳を交叉するや否や左右に?き分ける
 


第15挙動


 左脚立

 右上段前蹴蹴上

 ・両脇を締めたままで、左膝を曲げ腰を左足の上に移しな
  がら、右膝を胸前に高くかいこみ、上足底で両拳の間
  を高く蹴上げ、直ちに引きよせる

 


第25挙動


 左脚立

 右膝槌(ひざつち) 両拳右膝両側 ”気合”

 ・第24挙動右後屈立、左中段諸手受の姿勢から、両足の
  位置そのままで、直ちに両手で相手の後頭部をつかみ
  引きおろす
ような気持ちで、両掌を握りしめながら左脚
  立となり、
高く上げた右膝の両側へ両掌を引きおろし、
  右膝槌をする

 (注意事項)
  左前屈立になりながら
両手を上げ、ついで両拳を引き
  おろしながら右膝槌をするのではない